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はるかかなた

はるか と かなた

は いつも隣りにいて

背中合わせで遠くを見ている。


はるかの見える景色は かなたには見えない

かなたの見える景色は はるかには見えない。


ただその日、

かなたが泣いているのは

背中から伝わってきて 気がついた。

でも はるかは そのわけを聞こうとはしなかった。


お互い ただ背中がくっついているだけ

会話をすることはない。


毎日 夕方の

太陽が沈むのと 星空が現れるのを

それぞれに見ていた はるかとかなた。


その日

かなたが去るのを

見守るだけでいいのか

はるかは悩み 一番星を見上げて初めて泣いた。


風が海に向かって吹き込む

波は変わらず呼吸する。


刹那

はるかとかなたは

初めて振り返って

手を取り合った。
| ある少年の旅物語 | 00:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
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