2011.02.27 Sunday
右目左目おじさん
鏡の目をしたおじさんが
右の目で右を
左の目で左を見ながら
僕に言った。
「右には行き交う人やモノに出逢える町」、
「左にはずっと変わらず住み続けられる町がある」と。
また行き先は2つに1つ。
「先に来た瞳のキレイな少女は左に行ったぞ」
「先に来た瞳のキレイな少女は左に行ったぞ」
鏡の目のおじさんが言った。
「うん」
でも僕は…
そっちへは行けないんだ。
「今は、前を見て信じる道を進むよ」
そう答えて
おじさんに軽く頭を下げ
右の道へ進んだ。